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看護師視点で解説!大腸カメラ体験談

「30歳になる前に、健康チェックをしっかりしたい!」そう思い立って受けた人生初の大腸カメラ検査。聞くだけで敬遠しがちな検査ですが、検査の流れがわかればこわくない!

この記事では、内視鏡室で働いていた看護師視点で、検査を受けたきっかけから準備、当日の流れや感想、さらにこれから受ける方へのアドバイスまで、リアルな体験をお伝えします。

これを読めば大腸カメラに対する不安が減るはずです。

大腸カメラ検査を体験してみた

検査を受けるきっかけ

30歳の節目を迎えるにあたって、自分の健康状態をしっかり確認したいと思い、大腸カメラ検査を受けることにしました。

看護師として消化器内科で働いていたこともあり、大腸がんの早期発見の重要性を理解していたため、予防できることは予防したいという思いのもと、検査を決めました。

また、親族にポリープが見つかった人がいたこともあって、自分もリスクがあるかもしれないと不安がありました。ちょうど職場の健康診断のタイミングで、自費で検査を選びました。

3日前〜前日の夜まで

検査前の準備【食事】

大腸カメラでは、しっかり腸内を観察してもらうために腸の中をきれいにすることが大切です。そのため、便秘がちな私は検査の3日前から食事内容に気をつけ始めました。

あねこ

普段便秘がない人は前日から食事に気をつけてもらうことがほとんどです。

検査の2・3日前は食物繊維が多いものや種のある果物、脂っこいものを控えるようにし、前日は病院が推奨する食事を摂りました。また、この期間は牛乳やスムージーなど消化に負担がかかりそうな飲み物も避けました。

あねこ

内視鏡の先生は、野菜やきのこはよく腸内に残ってるけど肉や魚はみたことないなーと言っていました。

前日の夜には事前にもらった錠剤タイプの下剤をコップ2杯の水で服用します。この下剤は翌日の朝1番でしっかりお通じが出るように飲むことになっています。

食事制限は、食べることが好きな私にとってかなり大変でした。

食事内容については、各医療機関が推奨している食材を取るように気をつけていけば大丈夫ですが、普段自炊をしない方や自分で食材を選ぶのが不安な方にはamazonや楽天などで検査食も販売されていますのでご参考ください。

当日

検査準備の流れ【下剤の内服(前処置)】

当日は受付を済ませて検査着に着替えるように案内されます。

着替えが終わったら、はじめにお腹のレントゲンを撮りました。検査を受けた病院では、下剤を飲み始めても大丈夫か確認のためにレントゲンをしているとのことでした。

あねこ

私が働いていたクリニックでは、レントゲンの検査はありませんでした。

医療機関によって多少検査の流れに違いがあるみたいです。

その後、個室に通されて「モビプレップ」という2Lの液体の下剤を飲み始めます。梅ジュースのような味で飲みにくさはそこまでありませんが、後半は味に飽きてその量の多さに苦戦しました。

下剤を2杯飲んだらお水を1杯飲む、というサイクルを3回繰り返して、お通じがきれいになれば検査してOK、きれいにならなければもう3サイクルを繰り返すという流れです。

飲み始めて約1時間後からトイレに通い始め、その後は液体を飲むたびにトイレに行きます。

私が検査を受けた病院では下剤を飲む環境が個室でトイレも備え付けられていたため、移動の手間がなく快適でした。

私は6サイクルかかったので、下剤を飲み終えるまでに約3時間かかりましたが、腸がきれいになるのが早い人は2時間程度で済む場合もあるそうです。

検査中【鎮静剤の有無と痛み】

大腸カメラを受ける時は、保険で検査を受けると鎮静剤あり(眠った状態で検査)と、鎮静剤なし(起きた状態で検査)を選ぶことができることがあります。

今回の場合、健診で自費の検査のため、鎮静剤を使うことができないので起きた状態で検査を受けました。

自分の腸内の映像が見られるレア経験でしたが、時々画面を見ている余裕がないほど強い痛みを感じました。

検査は、はじめにカメラを大腸の奥(盲腸のあたり)まで進めて、奥からカメラを抜いてくるときに腸内を観察する流れになっています。

痛みを感じるのはカメラを腸の奥まで進める時なので、一度奥まで入ってしまえばそこまで辛さを感じませんでした。

次回は保険適用で検査を受けて、鎮静剤を使って眠った状態で検査を受けたいと思います。

検査後の生活

検査後はすぐに食事が可能で、お腹の違和感もありませんでした。

結果は検査終了直後に医師から口頭で説明があり、ポリープが1つ見つかりました。今後は1年後に経過観察のため大腸カメラ検査を受ける予定です。

あねこ

検査の時にポリープを取るなどの処置をした場合は、その日の飲酒や脂っこい食事は控えてくださいと説明されることがあります。

注意事項は検査を受けた病院のの説明をしっかり聞いて下さいね。

費用

今回は健康診断の一環だったため保険適用外で、費用は18,000円かかりました。

おわりに

これから受ける人へのアドバイス

検査中の痛みが心配な人は、鎮静剤を使った眠った状態での検査を強くおすすめします!

また、下剤内服中は大量の水分を摂るため体が冷えることがあります。上着など体を温めるものを準備しておくと検査準備中も快適に過ごせるはずです。

さらに、前処置には2〜3時間ほどかかるため、本など暇つぶしの道具を準備するのも良いと思います。

忘れがちなポイントですが、前処置ではトイレに行く回数が増えるため手を洗う回数も増えます。何度も手を洗うと手が乾燥したり荒れてしまう可能性もあるのでハンドクリームを用意しておくのもおすすめです。

あねこ

私が実際に準備して良かったものはこちら

  • スマホ
  • 上着・はおりもの
  • 手荷物をいれる手提げ袋

あればよかったと思ったもの

  • ハンドクリーム
  • カイロ

大腸カメラ検査は「いたそう、準備が大変」などのイメージでハードルが高いかもしれませんが、大腸の病気の早期発見や予防のためには非常に有効です。

特に大腸がんはポリープのうちにとってしまうことができれば、十分予防可能な病気です!

私は29歳で大腸カメラを初めて受けましたが、ポリープも見つかり受けてよかったと思います。

40歳をこえたら1度は検査を受けてみてください。まだ若くても私のようになにか見つかることもありますので、興味があればぜひ受けることをおすすめします。

この記事が、これから検査を受ける方の参考になれば幸いです!